ちょっぴりびっくり患者さんvol.1
いまはもう退職済みですが、4年間医療事務をしていました。
医療現場ではあまり目立たない医療事務ですが、一応奮闘していましたという記録をしていこうと思います。
今回はちょっとびっくり患者さんです。
①保険証や医療証のコピーを提示する
稀にご高齢の患者さんが「なくしたら大変だから!」と受付でコピーを提示されます。
小さな病院などでは、「よく来院される方だから」という厚意で可能な場合もあるかもしれませんが、原則NGです。
わたしが現役医療事務のときは、
「コピーですと保険証の確認はできかねますので一時的に診療費全額をお支払いいただき、後日保険証提示していただければ返金対応をさせていただきます。」とご案内すると
「保険証は家にあって、これはコピーなんだよ!先月は保険証提示したじゃないか!」と逆ギレされたりしました。
運転免許証でも同じことする?車検証もコピーを車に備えてるの?って思ったり思わなかったりしましたが当然、患者さんにそのまま言い返しはしません。
②手術や入院に関する同意書を消えるペンやえんぴつで記入
同意書というのは、患者さんにとっても病院にとっても非常に大切なものです。病院と患者さんとがお互い納得して契約しました!ということを証明するものになるからです。
それをあとから消せてしまう筆記物で記入するということは後からどちらかの都合が良いように改ざんされてしまったり悪用されてしまうことも考えられます。
私が働いていた病院では、同意書などはスキャンして電子カルテに保存をしていましたが、
消えてしまう可能性のあるペンで書かれたものはさらにコピーをして原本の同意書とそのコピーを一緒にファイリングして保存もしていました。(結構手間です。)
大切な同意書は消えないペンで書いてください〜。お願いします。
「鉛筆で同意書に下書きをして後でペンで清書しようと思ってうっかり忘れてしまった!」という方もいて、
それはそれで、しっかりしていて素晴らしいと思う反面詰めが甘いところが微笑ましかったです。
③院内でお酒を飲んで倒れる
あまりに診察までの待ち時間が長かったのか、自宅から持参したお酒を飲んで体調不良になったかたもいました。
「体調が悪そうな方がいる!」と報告を受けて一番近場にいた私が様子を伺いに行こうとした瞬間目の前で崩れ落ち嘔吐をされていました。
私が背中をさすりながら「大丈夫ですかー!!」と意識の確認。すぐにドクターが駆けつけ診察室へ・・・。
心の底から心配しておりましたが、後々聞くと初めに記載したように「お酒を〜」とのことで、ホッとした反面、オイオイ!!!と複雑な気持ちになったのを覚えています。
今回はここまでです。
病院で働くことって想像以上にわたしにはつらかったです。ここでは書けないようなこと、たくさんありました。
理不尽なことで責められたり、医師や看護師には言えないだろう不満や苦情をつきつけられたり。
第一線で働く医師や看護師、薬剤師は心から尊敬していますが、それを微力ながら支える医療事務にも医療事務なりのつらさがあります。
今となっては医療事務を辞めましたが、嫌々働きながらも、いい意味でも悪い意味でも退屈しない職場だったな〜と思い返すことがあります。
私はどんどん忘れていく人間なので忘れないうちに、覚えていることを綴っていくことにします。
締めに私が勤務中よく思っていたことを一言。
「みんな良くなって、ここに来なくてよくなりますように!」